映画『イット・カムズ ・アット・ナイト』あなたならどうやって家族を守る?

Pocket

2018年11月23日公開されたホラー映画『イット・カムズ・アット・ナイト』。感染から身を守るため森の中で暮らす1組の家族。そこに新しい家族がやってきます。一緒に暮らすことになった2組の家族……。果たして極限状態で相手を信用することはできるのでしょうか?しかしラストには悲惨な結末が待っていたのです。

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』の作品情報

【公開】

2018年11月23日(金)

【監督】

トレイ・エドワード・シュルツ

【キャスト】

ジョエル・エドガートン、クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ、ケルヴィン・ハリソン・Jr、ライリー・キーオ他

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』のあらすじ

謎の感染が広まった世界。

生き残った1組の家族は、感染から逃れるため森の中の家に住んでいました。

残念ながら祖父は感染してしまい、これ以上感染を広げないため家族は防護服に身を包んでいたのです。

父親は祖父を殺し、焼いてしまいました。

父、母、息子の3人暮らしになった家族の元に、1組の家族が助けを求めてやってきます。

父親は家族を受け入れましたが、その家にはルールがたくさんありました。

もっとも重要なのは、夜に家に1つしかない出入り口を開けてはいけないことでしたが、ある時そのドアが空いていたのです。

しかもドアの向こうには感染した犬が……。

一体誰がドアを開けたのか?

それぞれの家族が相手の家族に疑心を募らせていくのです。

原因不明の謎の感染

物語は何かしらの感染が拡大した世界から始まります。

生き残った1組の家族が住んでいる家は、窓は木で覆われており、外に出るドアも1つしかありません。

完璧ではないものの、外からの感染を防ぐため出来るだけのことをしていたのです。

昼間は普通に外に出られますか、感染は夜にやってくるため夜間は決して外出しません。

感染者と接したり感染の疑いがある場合は、マスクをし防護服を身につけて完璧に防ぎます。

しかし、それでも祖父は感染してしまいました。

苦しそうに呼吸する祖父を楽にするため、息子は父を殺してしまいます。

さらに火をつけ完全に焼いてしまったのでした。

それを見ていた17歳の息子は、家族を守るためとはいえ、そこまでする父親に狂気すら覚えてしまいました。

この映画の中に感染の原因は解明されません。

何が原因で感染しているのか?

夜に何が起きているのか?

という恐怖が、冒頭からラストまで付きまといます。

外に繋がるドアは1つだけ。

そのドアを叩く音がするたびに、ビックリさせられます。

家族VS家族

父・母・息子の3人で暮らす家に1組の家族が助けを求めてやってきます。

その家族も、父・母・息子の3人でしたが、息子はまだ6歳ぐらいの子供でした。

2組の家族が協力し合いながら、生活を始めます。

最初は楽しく暮らしていましたが、ある事件を境にその関係は崩れてしまったのです。

ある日、夜に開けてはいけないドアの鍵が開いていたのです。

しかもドアの向こうでは感染して犬が死んでいました。

一体誰がこのドアを開けたのか?

その疑問が2組の家族の関係を壊していくのです。

この家の持ち主のポールは、助けを求めにきたウィルの家族を疑います。

ウィルの息子アンドリューが、他の部屋で寝ていたからでした。

ポールはアンドリューの夢遊病を疑い、しばらくはお互いの家屋が接触しないように決めました。

しかし、これが悪夢の始まりだったのです。

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』を見た感想

かなり後味の悪い終わり方をする映画でした。

ラストは息子が感染したという、なんの救いのない状態で終わってしまいます。

この映画を作ったトレイ・エドワード・シュルツ監督は、自身の実体験を基にしていると話しています。

人はサバイバル状態に陥った時、どのように他者と関わりあうのか、他者に対して何をしうるのか。(脚本執筆時は)父を亡くした直後でその悲しみに暮れていたり、それから僕自身、実家暮らしの期間が長すぎて精神的に参っていたりしたんですが、この映画ではそれも功を奏したと思います。

by:トレイ・エドワード・シュルツ

もちろん感染や別の家族を殺してしまう事はフィクションですが、自分自身の恐怖を描いたと語っていました。

家族を守ろうとする考えは誰もが持っています。

しかし家族を守るためにどこまでするのか?

それが描かれていた濃厚な家族劇になっていました。

息子を守るために息子の自由を奪い、言いなりにしてきた父ポール。

もちろん彼には悪気はありません。

息子を守っていただけなのに、結局最後には息子は感染してしまいました。

誰も報われない嫌な気持ちになる映画で、最近のホラー映画に見られる人間の奥底にある恐怖が描かれていました。

    PAGE TOP