映画『止められるか、俺たちを』完全ネタバレ解説! 映画と青春。彼らの思いはとてつもなく熱かった…

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Yoko Niki

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映画や海外ドラマが大好きです。面白く感動する映画・ドラマについて書いていますので、ぜひ見たい作品の参考にしてください
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2018年10月13日に公開された『止められるか、俺たちを』。故・若松孝二監督が作った若松プロダクションに集まった若者達の物語です。1970年前後の彼らは、今の若者にはない熱い思いを持っていました。そしてその思いを全て映画にぶつけていたのです。

映画『止められるか、俺たちを』ネタバレ

映画の中だったら何をしてもいいんだ!

子供の頃から映画が好きがった吉積めぐみは、友達に誘われて、若松孝二監督率いる若松プロダクションで助監督をやることになります。

映画監督にはなりたいけど、何を作りたいか分からないめぐみ。

そんなめぐみに若松監督は「めぐみ、お前は何か壊したいものはないのか?」と問いかけます。

「映画の中だったら何をやってもいいんだ。俺は映画の中に怒りを全てぶち込んでいる」と言ったのです。

当時の若松プロダクションには、そんな若者がたくさん集まっていました。

ピンク映画と見せかけて、政治的メッセージの強い作品。

それが若松監督の作品でした。

1970年代の若者達は若松監督の作品に惹かれ、熱狂したのです。

今ではなくなりつつ映画に対する熱い想い。

それは、作り手も観客もみんなが持っていた思いのような気がします。

今は「映画の中では何をやってもいい」という時代ではなくなってしまいました。

映画だからこそできるはずなのに、自由がなくなりつつある現代。

生きることへの熱量の違いが、自由をなくしてしまったのかもしれません。

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必死で生きていた若者達

若松監督のもとに集まった若者達は、みんな必死で生きていました。

お金がなく貧しい若者達。

彼らは必死で生きているからこそ、怒りを感じます。

そしてその怒りを作品にぶつけていました。

命がけで作品を作ります。

めぐみもそんな若松監督のもとで助監督として働き始めました。

しかし、政治に興味のなかっためぐみは、命がけになるものを見つけられません。

それでも若松監督や、若松プロダクションにいる若者のエネルギーは、充分に感じていました。

徐々に彼らの世界にはまり”若松孝二”という人物に、どんどん毒されていったのです。

周りから見れば、何をやっているか分からない若者達。

お酒を呑み、ダラダラしているように見えたかもしれません。

しかし、映画にかける思いは誰にも負けなかったのです。

時にはお金がなく、悔しいけれどお金を得るためだけの映画をつくることもありました。

しかしそれは、独立プロダクションが生き残るには必要なことでした。

そんな映画を作った後は、得たお金で自分の主張を詰め込んだ映画を作るのです。

世の中に対する怒りや不満が詰め込まれた映画。

当時の若者が、そんな映画にはまっていくのは、当たり前だったのかもしれません。

それは、みんなが必死に生きていた時代だったから。

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故・若松孝二監督の作品

『止められるか、俺たちを』の中には若松監督が製作した映画がたくさん登場します。

『処女ゲバゲバ』
『ゆけゆけ二度目の処女』
『女学生ゲリラ』
『性賊 セックスジャック』
『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』

若い人にとっては知らない映画かもしれません。

私も見たことない映画ばかりです。

しかし、1970年に学生だった方には懐かしい映画ばかりでしょう。

”あの時代”に若者達を熱狂させた映画ばかりです。

若松監督自身は「作りたいものを作っただけで、学生運動を支持する映画を作った気はない」と語っていました。

しかし、学生運動に参加していた若者達から、圧倒的支持を受けた作品だったことに間違いはありません。

1960年代に集まった異才達

若松監督が映画に人生をかけていた1960年代。

その頃、同じような志を持った若者がたくさんいました。

『止められるか、俺たちを』の中にもそんな同士が出てきます。

・漫画家の赤塚不二夫
・映画監督の大島渚

若松プロダクションにも、その後有名になる脚本家や映画監督がたくさんいました。

彼らは夜な夜な集まり、お酒を呑みながら映画について語ります。

作品は過激でも、映画に対する思いは純粋で真面目な思いでした。

彼らは本気で、自分たちが世の中を変えられると思っていたのです。

そしてそのために戦い続けたのでした。

映画『とめられるか、俺たちを』を見た感想

こんなにも映画に全てをかける若者達がいたなんて、本当に驚きました。

そして今の世の中との違いを感じてました。

怒りは誰でも持つものです。

当時の若者達はその怒りを、その都度発散させていましたが、現代の人々は怒りを内側のためてしまいます。

溜まりきったところで爆発させてしまう。

そこが1970年代の若者と今の若者の違いだなと感じました。

彼らが必死で生き映画に込めた魂は、見ていても圧倒されます。

こんなにもまっすぐな青春時代を生きてた彼らを、愛おしくも感じました。

『止められるか、俺たちを』見たことで、少しだけ彼らの仲間になったような気持ちにもなりました。

これが共感ということですね。

映画好きの人には絶対に見てほしい作品ですし、映画が好きでない人でも熱い想いを持って生きていた若者達の思いを感じて欲しいです。

見終わった後に、熱い気持ちになれる映画『止められるか、俺たちを』をご覧になり、ぜひ生きることへの想いを感じて欲しいと思います。



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