映画『止められるか、俺たちを』本気で映画を作っていた若者達。彼らが作品に込めた思いとは?

スポンサーリンク
The following two tabs change content below.
Yoko Niki

Yoko Niki

映画や海外ドラマが大好きです。面白く感動する映画・ドラマについて書いていますので、ぜひ見たい作品の参考にしてください
Pocket

友達に誘われて映画を作っていた「若松プロダクション」に参加した吉積めぐみ。何気無く参加した彼女でしたが、そこで命がけで映画を作っていた故・若松孝二監督と出会います。そして彼らの映画作りにどんどん魅了されていくのでした。今回は故・若松孝二監督の映画作りを描いた『止められるか、俺たちを』に関する情報をピックアップします。

映画『止められるか、俺たちを』

映画作品概要

【公開】

2018年10月13日(土)

【監督】

白石 和彌

【配給】

若松プロダクション / スコーレ

【キャスト】

門脇麦、井浦新、山本浩二、岡部尚、大西 信満

スポンサーリンク

映画『止められるか、俺たちを』あらすじ

©️2016若松プロダクション・スコーレ株式会社All rights reserved.

1969年吉積めぐみは友達に誘われて、「若松プロダクション」に参加します。

そこは、若松孝二監督をはじめ、映画に命をかける若者達が集まる場所でした。

そんな仲間達に刺激されためぐみは、若松孝二監督の映画作りや彼の作り出す世界観にどっぷりと入り込んでいったのです。

ある日、めぐみは若松孝二監督に「お前は映画で何をしたいんだ?」と聞かれます。

しかし、めぐみは「分かりません」としか答えられませんでした。

めぐみはいつしか、自分の本当に作りたいものが分からなくなっていたのです。

悩んでいる時にふらっと立ち寄った映画館で、めぐみは若松孝二監督の映画を見ていました。

映画を見ていると自然と涙が溢れてきたのです。

この時、めぐみは自分がやることとは「若松孝二監督に刃を突きつける」ということに気がついたのでした。

スポンサーリンク

若松孝二監督とは?

©️2016若松プロダクション・スコーレ株式会社All rights reserved.

若松孝二(本名:伊藤孝)

1936年4月1日生〜2012年10月17日没

1963年に、アダルト映画『甘い罠』で監督デビューを果たしました。

『甘い罠』は、アダルト映画にもかかわらず、若者達に支持を受ける作品となったのです。

そして、いつしか若松孝二は若者達が熱狂する映画監督になっていました。

当時は、学生運動が盛んだった頃でもあり、映画の中に「怒り」が込められている若松監督の作品は学生達の心の声を描いた作品でもあり、共感する若者たちから絶大な支持を得たのです。

1965年に「若松プロダクション」を立ち上げ、多くの映画監督や脚本家俳優が彼の元で学びました。

本作は、当時の「若松プロダクション」での映画作りの様子が描かれた作品となっています。

6年ぶりに再始動した「若松プロダクション」

監督/白石 和彌

2012年に若松監督が亡くなってから、映画を製作していなかった若松プロダクション。

6年ぶりに若松監督の教え子達が集まり、作った映画が『止められるか、俺たちを』なのです。

監督は、若松プロダクション出身の白石和彌が務めました。

若松監督のもとで、みっちりと”若松イズム”を引き継いだ白石監督は、若松監督から学んだこと全てをこの作品に注ぎこんでいるといいます。

白石監督が注目を集めるようになった映画『凶悪』も、若松監督のような怒りを随所に感じる作品となっていました。

1番近くにいたからこそ、白石監督だけが知っている若松監督らしさが描かれている作品になっているのです。

若松孝二役/井浦 新

若松孝二監督役を演じたのは、井浦新です。

井浦新は何度も若松監督の映画に出演していました。

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
『キャタピラー』
『海燕ホテル・ブルー』
『千年の愉楽』
これだけ多くの若松監督の作品に出演しているので、役者として若松監督が描きたかったこと、監督が俳優に求めたものを知りつくしています。
今作では、井浦新が知っている若松監督、井浦新が感じた若松監督を演じているのにも注目です。

吉積めぐみ役/門脇麦

主人公の吉積めぐみは実在の人物で、実際に若松監督の助監督を務めていました。

本作は、そんな彼女の時点から描かれた映画で、吉積めぐみ役を門脇麦が演じています。

今回、初めて「若松プロダクション」作品に参加した門脇麦ですが、「若松プロダクション」の映画作りを現場を初めて見て、多くのことを学んだと語っていました。

彼女が今回感じた思いは、当時吉積めぐみが「若松プロダクション」に参加して感じた思いと似ているのかもしれません。

だからこそ当時、吉積めぐみが感じたリアルな感情を、観客も感じることができるのです。

映画『止められるか、俺たちを』の見どころと評価

(C)2018 若松プロダクション

現代の日本映画にはない、若松監督が映画に込めた熱い思いを感じることができる映画です。

若松監督は「壊したいものを映画で表現しろ。映画の中では何をやってもいいんだ」と話していました。

現在は、作り手が本当に作りたいものを自由に作れなくなった時代でもあります。

映画だからこその表現を許されない世の中でもありますが、映画『止められるか、俺たちを』では、魂を込めて映画を作っていた時代があったことを、今の若者に訴えているのです。

そして、観客も熱い気持ちで映画を受け止めていた時代があったのだと……。

作り手も、観客もみんなが熱くなって1つのものに夢中になっていた時代。

映画『止められるか、俺たちを』は、私たちの中に熱いものを感じることができる作品といえるでしょう。



    PAGE TOP