海外ドラマ『TRUST』2話感想 どの登場人物にも感情移入できないのがウリ!?

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2018年5月に公開された映画『ケディ家の身代金』のドラマ版として、現在FOXで放送中のドラマ『TRUST』。自作自演の誘拐事件を起こした大富豪の孫。しかし、その事件が本当になってしまったというお話。1973年に実在した事件から着想を得たダニー・ボイルがメガホンを取り製作したドラマ『TRUST』2話感想です。

ドラマ『TRUST』第2話

ポール・ゲティ3世の誘拐事件発生

ゲティ家では、ポール・ゲティ1世が新聞のある記事を読んでいました。

記事には「ゲティ家の孫”誘拐”」と書かれていましたが、1世は一切興味を持たず「今度新聞が値上げしたら購読をやめる」と、執事に指示します。

執事は、1世に「お孫さまが誘拐されたようです」言いますが、1世は「新聞ぐらい読める」と再び興味を示しませんでした。

後日、2世は1世の屋敷を訪ね、3世の話を切り出そうとしましたが、

「お前があの雑誌を見せなければ、金は渡してた。孫は金を返し誘拐されることもなかった。その結果だ」と。

1世は、孫が誘拐されたのはすべて2世のせいだと冷静に話します。

その頃、1世が最も信頼を置く元CIA工作員のフレッチャー・チェイスが、屋敷を訪れていました。

チェイスは、孫と最後に話した執事に話を聞きます。

すると執事は、彼は「マフィアに借金をしていた」との証言が……。

マフィアが絡んでいるとなると厄介なことになると、1世はチェイスにイタリアで調査するよう命じたのです。

ゲティ1世は、息子たちに孫が誘拐されたと話をした上で、マフィア対策をするよう連絡しました。

「全員、危険な状態だ。武装警備員を雇え。子供たちを学校から連れ戻せ。一族の危機だ。事業と家庭を守るのだ」

イタリアでの調査

イタリアに到着したチェイスは、ホテルに到着。

ベル・ボーイにマフィアの知り合いはいるかと尋ねると、ボーイは”ローマにマフィアはいません”と答えます。

チェイスは「それではマフィアと付き合いのある知人はいるか?」と、彼の懐に100ドル札を忍ばせながら改めて聞きます。

ソワソワしだしたボーイを見たチェイスは、「いるようだな。ゲティの使いがドル紙幣を持って来てると伝えろ」と言ったのです。

チェイスは次に、地元の警察に向かいました。

捜索隊を出さなければ彼は殺されますよ?とイタリアで捜査されていないことへの不満をぶつけます。

しかし、対応した警部は「大半の誘拐犯罪で、被害者はほとんど無傷で戻る」と、事件を捜査するつもりはないようでした。

警部は、3世の恋人が持ってきたという手紙をチェイスに見せます。

イタリアでは誘拐は個人の問題で、身代金の要求→交渉後に解放という流れが一般的。

警察が関わると危険が増すという考えているようでした。

それに、警察は国内のテロ組織やマフィア、共産主義者の対応で忙しいと……。

チェイスは手紙のコピーをもらうと、自身で調査を開始したのです。

証言

チェイスは、3世を知るために彼の母ゲイルを尋ね、3世が住んでいた家へ連れて行ってもらいました。

ふたりの女性と、マルチェロの4人暮らしていたという3世の部屋には誰の姿も無く、チェイスは壁や天井に至るまで細かく調査し始めます。

そこに、3世の恋人マルティーナと、彼女の双子の姉妹ユッタの2人が現れました。

チェイスはマルティーナに、警察に渡した手紙の話を聞きます。

「いつ、どこで手紙を見つけたのか?」

誘拐されたのも関わらず、身代金の要求が無いこの事件を、チェイスは奇妙に思い始めたのです。

ホテルに戻ったチェイスの元に、1通のメモが届きました。

しかしそれはメモではなく”サバティーニ”という店の名刺。

チェイスが、”サバティーニ”の前で観察していると、犬を抱いた男と目が合います。

店内に入ってみると、店の壁には明らかに3世が書いたと思われるたくさんの絵が飾られていたのです。

チェイスは、店の主人ベルトリーニが3世と関わりあるとみて「それでポールのことだが」と、いきなり本題をぶつけます。

ベルトリーニは、忙しいとその場を離れるものの、チェイスは閉店間際まで粘り、3世とベルトリーニの関係を聞き出しました。

ベルトリーニの話は「3世はアメリカに行った」「モロッコかな」と二転三転し、あちこちで借金してたけど逃げたら解決するだろ?と、3世が逃げたのではないかと言います。

その時、髭を生やしパイロットのような格好をしたミスター・テキサスが、ベルトリーニの後ろを通っていきました。

自分も金を貸しているというベルトリーニでしたが、彼が何かを隠していると感じ取ったチェイスは、彼にローマを牛耳るひとりではないかと尋ねましたが笑って返されます。

「ローマを牛耳る男がレストラン経営か?」と。

しかしチェイスは、「ローマを牛耳るひとは食事も必要だろう」と、ベルトリーニをゆすりにかかります。

「彼の借金を返して家に連れ戻す。警察を介入させず解決させる、ドルで」

そしてチェイスは、わざとアタッシュケースを置いたまま店を後にしました。

ベルトリーニがアタッシュケースを開けてみると、中にはたくさんの札束が入っていたのです。

事件のどんでん返しまでの展開が早い!

このドラマは、2話から登場したチェイスの感じたままを、視聴者に語りかけるように進んでいきます。

画面の向こうにいるあなた!みたいな感じですね。

彼は、事件を調査白と言う命令で動いている第3者なので、客観的に物事を捉えることができるのです。

そういう意味では、視聴者の疑問に答えるような、視聴者と同じ立場にいるということ。

今回、まだ2話ですが誘拐事件が3世の狂言であるとバレるのが目前。

展開が早い気がしますが、このドラマで重要なのは、3世が本当に誘拐されてから救出するまでのストーリーだと思います。

狂言からなぜ本当の誘拐事件に発展したのか。なぜ3世は、家族よりお金を優先させるのか。

ただのケチという結末もありますが、頭のいい人物なので他に理由があるのかも?と探りたくなります。

登場人物に感情移入できない

このドラマには、ポール・ゲティ1世から3世、それぞれの妻や子供たち、1世の愛人たちや執事など様々な登場人物が出てきますが、誰にも感情移入できないという珍しい作品。

裕福過ぎるという点はさておき、人間性の問題でしょうね。

ゲティを名乗るのは嫌だったといいながら、金に困ってやってきた3世。

後継者だった長男死亡の知らせを聞き、あわよくばとマディ家に戻ろうとする2世。

家族の誰がどうなろうと、見てみぬフリをする1世。

孫がマフィアと関わったということで、息子や孫たちの注意を促したのもすべては”マディ家”を守るための対策。

そこに”愛”は見えません。家族みんながバラバラ状態。

でも、何より1世がヨボヨボなのに女好きというすばらしい特典は見逃せません。

現在Huluにて配信中なので、サスペンス好きな方にはおすすめですよ。

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